本とgekijou

書評のようなものを中心としたblog

制作中のグールド

 まったく、毎日が大混乱の日々を送っている。自分で望んで、自分でそのようになるようレールを敷いたのだったから、「まったく」もなにもないものだけれども。僻地、福島県郡山市だというのに、私の周辺だけ、歌舞伎町みてえに、ネオンの向こうに役所がみえる、自分が混乱をしているからって、周りもそんなふうにざわついてみえていて、もう私の耳は、毎日、毎日、パンチタイプしながらレコードを聴いているものだから、.flacの古っぽけた音質では満足ができなくなってしまっている。
 とくにHIPHOPはやはりレコードで聴くにかぎる。からはじまり、クラシックもそうだし、歌ものもそうだ、やはりレコードだ、という風に、脳みその組成がすっかりと変わってしまった趨勢である。グレン・グールドのバッハは打楽器感が強いため、フランス組曲の五番、六番は制作ちゅうにはあまり使えないことにきづいた。こっちも銀軸という、メカニカルの、がちゃがちゃとうるさいキーボードを打楽器をもちいるかのように、タイピングをしているので、その音と競合をしてしまう現象が起きる。
 バックハウスのピアノソナタだったらちがうのだろう。まだ、試していないのだけれども。