朝、七時半に起床をして、昨晩のうちにまとめておいた六袋分たまっていたゴミ袋のゴミ出しを終えて、雨音をBGMにしてしばらく小説を書く。きのうは連れが「メルカリ」で私の代わりに買ってくれたクラシックのレコード十五枚セットが届いた日であり、雨音に飽きてレコードの針を落とすころ、しかし、もっといいのがあるのに貧乏性のためひとまずはカラヤン……とカラヤンのモーツァルトを流して、書く。カラヤンにいい印象はないのだけれども(これは私なりの悪い言い方でありいい言い方なのだが、体験版みたいな聴き方をするのにはカラヤンはいい。あるいは、好きな曲ができた時に、カラヤンはどう演っているのだろう、と聞き比べする時に、役に立ったりする)、すくなくともこのモーツァルトはレコードで聴いている分には、よかった。炊飯器にご飯がたくさんあまっていたため炒飯をつくって食べて、四枚まで書きすこし仮睡をとる。起きてのちにすぐに書き出し、十四時に目標の十枚まで達する。十枚になったら筆が荒れるのを懸念をして、それ以上は書かない、がいつもの私の信条である。そして、さて、どうやってきょうの十枚を終えるか、とおもいながら最後のほうは鉛筆でちょこちょこと線を書き足すように、終えていく。あしたの自分に対して、バトンを軽く、優しく渡すように書きやめねばならない、という私のコダワリゆえである。